Objective-Cとは何か
Objective-Cは、C言語をベースにSmalltalk型のオブジェクト指向機能を組み合わせて作られたプログラミング言語です。AppleのmacOSやiOSアプリケーション開発で長年標準言語として採用されてきました。C言語の効率的な処理能力と、オブジェクト指向による柔軟な設計を両立できるのが大きな特徴です。
歴史と背景
Objective-Cは1983年、ブラッド・コックス氏とトム・ラブ氏によって開発されました。彼らはC言語のパワフルさに、Smalltalkのオブジェクト指向の思想を加えることで、より表現力豊かな言語を目指しました。その後、NeXT社のOS「NeXTSTEP」に採用され、AppleがNeXT社を買収したことでMac OS X(現macOS)やiOSの主要開発言語となりました。
言語の特徴
- オブジェクト指向
プログラムを「オブジェクト」という独立した単位で構築し、再利用性や保守性の高い設計が可能です。 - C言語との互換性
C言語の文法やライブラリがそのまま利用でき、既存のC資産を活用しやすい点も魅力です。 - 動的な言語仕様
ランタイム時に多くの決定が行われるため、柔軟な拡張やメタプログラミングが可能です。 - メッセージパッシング
Smalltalk由来の「メッセージ式」でメソッド呼び出しを行う独特の記法が特徴です。 - 豊富なノウハウとリファレンス
長年Apple製品の開発に使われてきたため、情報やサンプルコードが豊富に存在します。
現在の立ち位置
2014年にAppleが新言語Swiftを発表して以降、iOSやmacOS開発の主流はSwiftへと移行しています。しかし、Objective-Cで構築された既存のアプリやフレームワークは今も多く残っており、メンテナンスや改修、新規開発でも依然重要な役割を担っています。
まとめ
Objective-Cは、C言語のパフォーマンスとSmalltalkのオブジェクト指向を融合した、Apple製品開発に欠かせない歴史ある言語です。Swiftの登場で主役の座は譲りましたが、豊富な資産とノウハウを背景に、今も現場で活躍し続けています。iOSやmacOS開発に関心がある方は、Objective-Cの基礎を押さえておくと、より深い理解と応用力が身につくでしょう。
Objective-Cで開発したパッケージを2013年に取り扱って、今年保守を満了しました。iOSのVUPに伴う対応でとにかく振り回されました。せっかく良いアプリを作っても、動かないことにはどうしようもありません。動かすのにコストがかかってもどうしようのありません。今はほっとしているというのが正直なところです。アップルのiOSのVUPを企業を想定した対応にしていただければと思っています。
